任天堂の業績低迷を救うものは?を考えてみた

任天堂が終わったな。。。と思わせる記事が載っていた。

任天堂 動かぬ岩田社長に「試練の6月」日経新聞

http://www.nikkei.com/markets/kigyo/editors.aspx?g=DGXNMSGD2601A_28032014000000

岩田社長といえば、ファミコン時代から任天堂を引っ張ってきた方。

「健康事業に参入する」「スマホへ有料ゲームは提供しない」というのはまあ、良い。スマホへ提供については、コンテンツデベロッパではないという立ち位置を維持する意味で、私は良いと思う。最近の業績低迷、とくにWii Uの販売不振はひどすぎる。そもそもWiiとWii Uの差があまり感じられず、目新しさが無い。販売台数も低めに設定されているのにはるかにその台数に届かない。過去の栄冠にすがりすぎている。過去の栄冠はもう忘れて、新たな戦略に出てほしい。

そこで私が思う新たな任天堂は、携帯電話参入である。

任天堂スマートフォン待望

私が思うものは、任天堂がスマートフォンを作る、ということである。任天堂はトランプ、花札を製作していたメーカであり、その後ファミコンを生み出した。ものづくりで成長してきたと言える。その姿勢はそのまま維持してほしい。なので、今度はスマートフォンである。できるならスマートフォンという言葉が古い!といわせるくらいの新たな移動通信体の名前を定義してほしい。

ビジネスモデルは、Apple。iPhoneという独自仕様のスマートフォンを世の中に出してきた。OSというレベルでみる世界シェアとしては、Androidが圧倒的シェアを占めているが、デバイスとしてのシェアは、世界1位である。任天堂にもその力はある。圧倒的な世界的知名度もあるわけで、成功は間違いない。コンテンツデベロッパではなく、ファミコンを始めとするデバイスを提供するデベロッパとして新たな戦略に出てほしい。

私は、以前NintendoDSを発売した当初、株価1万円程度で低迷していた任天堂を高評価していた。任天堂にとっては、子供向けのゲーム機を出してきたにすぎないかもしれないが、このゲーム機を受け入れたのは大人である。大人の心理をうまく利用していると感じた。その後大ヒットをして株価は3倍以上に膨れ上がった。

大人がゲーム機を買う

このヒットには、巧みに大人の心情をコントロールしている。

大人になるとなかなかゲーム機がほしくても買えない。「ゲーム=子供」というイメージがあるからである。子供のおもちゃ売り場で、大人がおもちゃを買うってなかなかできない。ただし、買うことができるときは、子供へのプレゼントであれば購入できる。そのときには、まったく恥ずかしさもなく堂々と「子供へのプレゼント用で!」と購入できる。

子供が買うものを大人が買う、というのが抵抗がある。その抵抗をとっぱらう戦略が(あったのかどうかわからないけど)良かったと思った。おとなになって、ゲーム機を買う動機が必要なんだと。

「子供がほしがってるから」だけだとおもちゃに限らず、なかなか買えない。そこに「脳トレ」を代表とする大人向けのゲームが登場した。「自分も遊べる」という付随する要素が増えることで購入動機へとつながる。ゲーム機本体が手に入れば、ソフトの購入については心理的にハードルが下がって購入促進となる。

そういう点からすると、新たな展開は、任天堂携帯電話(任天堂フォン?)である。子供向け仕様とうたいながら、実はデザインもソフトも大人が楽しめるもの。小型ユニットがついていて子供に持たせる。リアルタイムで子供の位置が確認でき、防犯目的としても利用可能。また、持ち歩くことで遊べるゲームもあったりすると面白そう。その小型ユニット単体では決して遊べない。おうちに帰らないと遊べない。などなど。といろいろ面白いこと想像できるんだけどなぁ。

任天堂ならAppleを凌ぐ力を持っていると思う。この事業を始めれば、きっと株価も3倍になるに違いない、、、が、いまの岩田社長含めた経営陣では、無理だろうな。。。いまからだと判断が遅い、という印象もあるからだろうね。参入しないということも言ってきたわけだし。これを覆すような柔軟な考えは、残念ながら今の任天堂には無さそう。

日経の記事にすこしあったけど、ディズニーランドみたいに「ニンテンドーランド」?という実際の遊園地があってもいいとおもう。実体験できるアミューズメントパーク。パーク内で、ニンテンドーフォン(仮)を持ち歩くと、ニンテンドーフォンのカメラを通してみると、コインが落ちてる。それを集めてお買い物や乗り物に乗れたりすると楽しそうだなー。

まだまだポテンシャルを持っているので、もっともっと発揮してほしい。

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