ドラッカーによる経営者にとって不要なものとは、
- 「根拠のないプライド」
- 「思い出となってしまった成功物語」
- 「アカやシミとなってしまった精神論」
プライドを整理すること
プライドを持つことは必要だが、逆に傷つきやすくストレスの根源になる。「過去のプライド」を整理して「これからのプライド」を受け入れる余地を作る。
過去の栄光というものは、けっこう邪魔だったりする。すがりすぎて前に進めなくなることもあるけど、逆にあるからこそモチベーションにつながるものもある。バランスよくですね。
理解されるよう努めること
専門分野以外の人が分かる言葉に置き換えて話す。ゼネラルに立ち回れるスペシャリストになることだ。
「専門分野以外の人が分かる言葉置き換える」という作業は面倒なことと思うかもしれない。これができる人とそうでない人の差は大きいですね。
プロフェッショナルの条件
ドラッカーは『プロフェッショナルの条件』で「新しい任務で成功するうえで必要なことは、卓越した知識や卓越した才能ではない。それは、新しい任務が要求するもの、新しい挑戦、仕事、課題において重要なことに集中することである」と指摘している。
「集中」がキーワードですね。適応能力。いろいろな方と会ったり現場に行くかもしれない。また、新しいものにチャレンジしなければならない状況が出てくるかもしれない。その場での適応能力が求められるわけですね。集中力が必要ですね。
ドラッカーによるマネージメントにとっての心構え
指揮者を目指す
指揮者はすべての楽器を各奏者よりうまく演奏できるわけではない。全く演奏できない楽器もある。必要なのは聴衆の心に響く曲のイメージを創り、各楽器の調和を考えてそれを実現することだ。
自分のイメージを伝え、表現方法の指示を出す。得意なところを際立たせたりモチベーションを上げる工夫をする。全体のバランスをとる。
目指すところは高い技術の結集ではなく、現有の奏者での最高の音楽を作ることである。
全員が指揮者になる必要はなく、専門家集団であってもよい。ただ、必ずまとめ役が必要でそれを指揮者に例えているわけですね。
「上下関係」ではない
専門家にはマネージャーが必要であるが、それは上下関係ではない。専門家が自らのアウトプットを他の貧減の仕事と結合するうえで頼りにすべきものがマネージャーである。専門家が効果的であるためには、マネージャーの助けを必要とする。マネージャーは専門家のボスではない。
マネージャーにとっては、専門家をどのようにコントロールするかが能力であるが、上下関係において指示するのがよいわけではない。指示して動かせるのではなく、自ら動くようにサポートしてあげる。
ドラッカーの言葉を紹介されているサイトなどからまとめてみました。ドラッカーの言葉は勉強にりますね。常に思うのは比喩表現です。メタファとも。難しいことを簡単に説明する際に必要なことです。現実世界に例えると、こういうことですとか。その人その人によって生まれてきて、いままでの経験にあるものが例えられたらいいですね。
昨今のアプリ開発においても比喩表現は必須です。利用者がマニュアルを読まなくても操作できるものが求められています。かなり古いシステムでは、コマンド式でした。Aを押してBを押すと、〇〇処理が実行されるとか。覚えるとかなり早いのですが覚えるまでに時間がかかるんですよね。覚えてしまえばほんと、かなり早いです。パソコンのショートカットキーみたいなものですね。